会長挨拶
当協会は、平成27年4月に発足しました。FAボックスは従来現場打で施工されていた大断面のボックスカルバートを3分割されたPCa部材(側壁・頂版)と現場打コンクリートを併用した工法です。
各PCa部材をスラブ構造としたことで制作コストを下げることが出来、さらに頂版の斜角対応が容易になることで工事全体のコストダウンと工期短縮を可能にする工法として多くの現場に採用されています。
FAボックスの構造の特長である接合隅角部にループ継手を設けて剛結合として一体化する技術を九州大学と共同で開発しましたが、2020年には加えてループ継手の性能を証明する目的で「正負交番載荷実物大実験」を実施しました。その結果大断面のボックスカルバートにループ継手構造が十分に耐震性能を有することが証明されました。
FA工業会発足時に正会員10社、賛助会員5社でスタートしましたが現在では正会員20社、賛助会員7社に増えると共に施工実績についても2020年3月末時点で82現場を数えました。これも単に優れた経済性を有する工法として認められただけではなく、国土交通省が推進をはかるi-ConstructionやVFM(Value For Money)による限られた財源で効率よく計画的なインフラ整備に対応する工法とみなされたことだからこそと思います。
FA工業会はFAボックスを通じて、社会基盤整備に取り組むと共に社会の発展による明るい未来の実現を目的に歩み続けてまいります。
会長 有田 徹也
FA工業会の沿革
平成27年4月 | FAボックス協会が発足(会員15社) |
平成28年6月 | 平成28年4月発生「熊本地震」を受けて現地調査の実施 調査の結果、いずれの現場もズレ、ひび割れ等異常は見られなかったことを確認 |
令和2年10月 | 九州大学と共同で「FAボックス正負交番載荷実物大実験」を実施 |
令和3年4月 | NETISの識別記号がVRからVEへ変更 |
各運営部会
- 技術部会
- 設計方法の改善
施工方法の改善
- 製造部会
- 製造方法の改善
製造コスト削減
- 営業部会
- 広報活動
建設産業の課題抽出
FA工業会
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