特徴
独自の分割構造
3分割されたPCa部材と現場打ちコンクリートを併用した大断面ボックスカルバートです。
ループ継手による剛結合
ループ継手を用いて現場打ちコンクリートで一体化することで部材を強固に結合します。
斜角対応が容易
頂版・側壁ともにスラブ形状のため斜角部材の製作・施工が容易です。
工期短縮
従来のプレキャスト部材の連結は、PC鋼材を使用する場合が多くありましたが、FAボックスはループ継手を用いて現場打ちコンクリートで一体化するため施工が容易。工期も短縮できます。
構造概要
製品規格
カルバート寸法 | |
内空幅B(㎜) | 5000 ~ 12000 |
内空高H(㎜) | 2000 ~ 7000 |
頂版厚T1(㎜) | 300 ~ 750 |
底版厚T2(㎜) | 300 ~ 1000 |
側壁厚T3(㎜) | 300 ~ 750 |
斜 角θ(°) | 60° ≦θ≦ 90° |
※角度は5°ピッチで対応します。上記規格以外に関してはお問い合わせください。
施工手順
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1 基礎
施工性を高めるためレール基礎を標準とします
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2 側壁施工
レール基礎上に設置するため正確で迅速な据付ができます
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3 頂版スラブ架設
通常の玉掛ワイヤー4 点吊りにて架設します
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4 頂版隅角部の配筋状況
頂版隅角部の鉄筋状況(ループ鉄筋、ループ内通し鉄筋)
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5 底版部の配筋
底版部の鉄筋を組立てます
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6 施工完了
頂版隅角部及び底版部にコンクリートを打設し完了
施工写真
PCaウィングウォール
特 長
- 技術開発の背景及び契機近年、少子高齢化に伴い、省人省力化、工期短縮、施工性に優れた製品が求められています。そこで、これまで現場打ちコンクリートにて施工されていたウイングの工期短縮を図るため、プレキャストウイングを開発しました。
- 技術の内容プレキャストウイングはハンチ部のループ継手構造により、プレキャストボックスカルバートと一体化する工法です。
- 技術の効果特殊な技術を必要としないので施工性が良く、大幅な工期短縮が図れます。
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技術の適用範囲
- 張出し長さ5m、全体高さ8mまで、対応できます。
- 「道路土工ーカルバート工指針」に準拠しています。
- 道路縦断勾配に合わせて施工できます。
ウイング部材 組立状況
❶ 1段目ブロック据付
❷ 2段目ブロック据付
❸ ブロック据付完了
プレキャストボックスカルバートとの併用により、大幅な工期短縮と高品質な施工が可能となり、トータルコストの縮減が図れます。